【編集後記】コロナ禍の和田峠ドライヴ

コロナ禍の巣篭もりで何かとストレスが溜まりがち。そんな時はドライブに限る。かといって遠出もできないので近くのコースを探してみる。奥多摩街道から奥多摩湖をさらに進み、山梨の塩山に抜けてみるのも良さそうだけど距離が長い。大垂水から相模湖をぐるっと回るのも正直もう飽きた。裏高尾も良かったけど、短いかなぁ。近場で1、2時間くらいの道のりがいい塩梅。

グルグル地図を回しながら目に入ったのが「陣場街道」。そういや、恩方から先へは行ったことがなかったなぁ。陣馬街道をひたすら山へ向かうと「和田峠」を境に山梨県は「藤野」とか「上野原」に出る。これ、いいコースじゃない!

陣馬街道

陣馬街道は恩方に入り圏央道を潜ったあたりから、だんだんと山深くなっていく。左手は「北浅川」の上流部。右手は夏の日差しを浴びて、青々と伸びた稲穂が広がる田んぼがあった。八王子からわずか20分程度でこの景色。

夕やけ小やけふれあいの里

田園風景を超え、しばらくウネウネと走っていると「夕やけ小やけふれあいの里」という車の停められそうな場所がある。ホォ、キャンプや川遊び、日帰り温泉なんかもあるのかぁ。キャンプ場は休業中だったけど、手前のお土産屋さんでは数人がブラブラと野菜などを眺めている。

上恩方郵便局

この辺りまで来ると建物が渋い。木造、瓦屋根の家がポツンポツンとある。どこにいるのかわからなくなるが、ここはまだ八王子市の上恩方町というところ。

そこへやたらと古そうなペパーミントグリーンの建物が現れた。んん?なんだこりゃ、郵便局なの?「ふれあいの里」をちょっと過ぎたところにあるのが「上恩方郵便局」

調べてみると、開局したのが大正13年だそうですよ。カワイイ形!読み方も逆からなのがいい感じ!えーっと、今2020年で西暦にすると1924年だから、え!築96年?すげー!きれいに維持されてますね。当時からこんな色だったのでしょうか?

郵便局の先には、これまた時代劇に出てきそうな古い建物!よく見ると「なんじゃもんじゃ」と書かれている。調べてもよくわかりませんが、この裏にはテニスコートがあります。

陣馬亭

さらに、さらに「陣馬街道」は細くなって、しばらく走ると少し開けた場所に出る。宿場町みたいな感じ。バス停の終着駅があって、どうやらここに陣場山への登山口があるようですね。この日はどのお店もやってませんでしたが、この「陣馬亭」ってのはすでに廃墟と化しています。いい感じ!

ここから先は杉が生茂る本格的な山道に入っていきます。あたりも暗く、途中ぬかるんでいたり、ちょっとした土砂崩れなどがあり、少し不安な気持ちになる。

和田峠

グニャグニャとヘアピンカーブと急な山道を登り切る、とそこに現れたのが「陣場山 和田峠 峠の茶屋」の文字。ちょっとした休憩スペースもあるので一休み。「和田峠」は標高620mで東京、神奈川、山梨の分岐点。

見晴らしの良い場所から眺める景色。

JR上野原駅

その後はダーっとひたすら下り坂。次第に民家がポツリポツリと出てきて妙な安心感。そのまま上野原方面へ向かう。JR上野原駅は斜面の中腹にあって変な作りになっている。駅ビルというほどではないけど、観光案内所とエレベーターが新設されていた。

駅前のロータリーもきれいに整備されていて、スーパーやドラッグストアなんかができてました。この時点でちょうど2時間くらいでしょうか、なかなか良いドライブコースでした。

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