麻婆豆腐専門店？よく考えたらあまり聞いたことがない。いろんな専門店があるけど、麻婆豆腐に絞ってるなんて信じられない。店名は平仮名で「すこびる」。なんだっけ「すこびる」って、なんだか辛そう。調べてみると「スコヴィル」というのは唐辛子の辛さを計る単位。ちなみに「ハバネロ」が10万〜35万スコヴィル、「ブートジョロキア」が100万1304スコヴィル、「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」が146万3700スコヴィルとなっている。さらに、世界一辛いのは160億スコヴィルの「レシニフェラトキシン」という化学物質で火傷するそうですよ。ヤバい！
Googleマップの評価は現時点で★4.5と超超高得点！
高評価 ★★★★★
- 「花山椒の香りがよく辛さの中に旨味が感じられておいしいです」
- 「しっかりした辛さと痺れがあって美味しかった」
- 「1,000円でこんなに満足できるランチは稀❗看板通り癖になります。」
- 「マスターが情熱的♪ヽ(´▽｀)/」
- 「飛び込みにも関わらず、フレンドリーかつ素敵な接客をしていただいた」
低評価 ★☆☆☆☆
- 「激辛好き？激辛求めてるんだったらやめてね！うち激辛やじゃなくて麻婆豆腐屋だから😃と、なんだこいつ…😅」
など、低評価はほとんどありませんがフレンドリーな対応が苦手だという人は一定数いるようです。
店に近づくと、入り口に注意書きがあった。
１つでも当てはまる方は入店できません
・定食の注文のない方
・唐辛子の辛さ、花山椒のシビレが苦手な方
・乳幼児を含む子供さん
（辛い物が好きで定食の注文があればOK）
と、いきなりのマウンティング。特に当てはまらないが、この威圧感ったらない。覚悟を決めて、いざ入店。
店内は土足厳禁で靴を脱がなければならない。めんどくさいなぁと思いつつ周りを見渡すと、全ての席がパーテションで間仕切りされている。いわば一蘭のスタイル。
なに、この店。癖が強いなぁ。
一応ペアの席もある。
適当に奥の席を陣取って着席。個々のスペースはちょうど市民会館の学習室くらいの大きさ。ランチョンマットやら水やらがセッティングされている。
メニューは、、、と言っても麻婆豆腐専門店なんだから当然、麻婆豆腐しかない。定食の種類がA,B,Cと３種類に分かれている。入門者向けってわけでもないけど、1番お手頃な1,000円の定食にはライス、スープ、杏仁豆腐がついてくる。また「麻婆の辛口」か「ご飯の中盛」が無料になる。
この時、奥から店主が現れた。どんなごっつい頑固ジジイなのかと思いきや、気さくなお兄さんって感じだった。いろいろ親切にわかりやすく説明してくれる。薦められた通り、C定食をオーダー。
あとこれは余談だが、全ての飲食店に共通して「辛さどうします？」っていうのは主観的すぎるのでもうやめてもらいたい。
卓上にはいわゆる調味料的なものはなく、追加用の花山椒だけがある。
そんなこんなで程なくして
「麻婆豆腐定食」
が出てきた！イエイ！
＼＼\\٩( ‘ω’ )و //／／
おお！シンプルでスタイリッシュな白い皿に麻婆の赤がよく映える！しかもめちゃめちゃうまそう！表面には鮮やかなラー油が浮いて、花山椒がふわっとかかっている。ネギやニンニクの茎も入って、豆腐がテカテカと怪しい光を放っている。へぇ、これ一本で勝負してるのか、すげー。
ライスは中盛りでお願いしました。
早速いただきます！
(´∀｀)
熱々の麻婆豆腐をハフハフ言いながら口に運ぶ。んん！！ホアジャンの香りがブワッと香り、ピリッとした辛さに加え、次第に舌が痺れてくる。素晴らしい麻辣のバランス！うめー！
これは食が進む！ご飯にかけると米の甘味が引き立つ。めちゃくちゃ辛いかといえばそれほどでもない。まだまだいけるなという辛さ。
豆腐の舌触りが滑らかでプリンプリン。喉越しもいい！
しばらく食べ続けていると、だんだんと甘みを感じてくる。辣油だ、ラー油がウマイ。パンチがあって、ネギと唐辛子の甘味が出ている。
口の周りはビリビリと痺れ、舌はヒリヒリ。スタンダードだけど個性的で絶妙なバランス。
最後は自家製の杏仁豆腐が出てくる。上品な甘さ、これうま！
様子を見ていた店主が再び顔を出して「どうでした？」と感想を聞いてくる。ひとしきり、美味しかったことや辣油の驚きを伝えると、嬉しそうに「食材へのこだわり」を話してくれた。
高圧的な入場制限に、最初はどうなることかと思ったが、中に入れば全てお任せで店主がコントロールしてくれる。安心して身を委ねるだけ。めっちゃフレンドリーな店主でツッコミどころ満載だが、麻婆豆腐一本で勝負するってかっこいい！
麻婆豆腐専門店すこびる
〒205-0001 東京都羽村市小作台 1-9-1