九州の人でもあまり知られていない大分ラーメン。九州ラーメンというだけで、白濁した豚骨スープで細麺をイメージする。場所はJR西八王子と高尾の間くらい。甲州街道沿いにあって車とかじゃないとアクセスが悪いが、近くを通ったらぜひ試していただきたいオススメの店。
Googleマップの評価
4.4
★★★★☆
超超超高得点!高評価の意見は「ラーメンは豚骨ですがスッキリして飲みやすい」「ここを知ったら他の豚骨ラーメン屋には行けない」「週1は食べたい♪」など。低評価の意見は特にありませんでした。
ダクトからはすでに豚骨のまったりとしたいい香りが漂っている。店構えもごく普通。ほんと口コミだけでここまでの評価を得ているすごい店。
店の前に「コッテリだけが豚骨じゃない!」と書かれた看板。売りは毎日食べても飽きないさっぱり、あっさり味。
ガラガラ〜と店内に入るとラジオがかかっている。カウンターだけのこじんまりした店。お客さんは数名。時間帯によってはいっぱいで入れないこともしばしば。
壁には発祥の大分県臼杵市のポスターやら地図やらが貼られている。へえ、海沿いの町で臼杵石仏なんかが有名なんだ。行ってみたいなぁ。
とりあえず「塩とんこつラーメン(並)」600円をオーダー。安い!卓上には七味、胡椒、ニンニク、紅生姜。
カウンターには「八作ラーメン」の説明書きが。
八作ラーメンについて
★昔のまんまの豚骨ラーメン
初代八作店主が豚骨ラーメンの発祥の地といわれる福岡県久留米市「西陽軒」(屋台)にて修行の後 昭和32年大分県臼杵市において「八作」を開店しました。
ひと口に60年前といっても生活環境は現在と全く異なります。飲食店も例外ではなく当然ガスなどは無い訳で、豚骨スープを作る為に練炭やマキを使用したそうです。
ドンブリを洗うにも大鍋に湯をわかし脂汚れに対処したそうです。大変な時間と労力がかかります。時代は流れ、火力は練炭から石油コンロ、ガスへと移行しましたが基本的なスープ作りのレシピは昔のままです。
最近は臭いが強くコッテリ系が主流の豚骨ラーメンですが私の記憶では昭和30〜40年代の豚骨ラーメンは意外にサッパリしていたと思います。
八作ラーメンは大分県臼杵市という田舎で初代・2代目が世の流れに左右されずに頑固に味を守ったためこの昔の味が残ったのでしょう。
この味を多くの人に知っていただきたく、初代に頼み込み修業の後 平成16年八王子に「3代目八作」を開店しました。初代も2代目も高齢の為閉店しました。日本に「八作ラーメン」はここだけです。
へぇ、ここだけなのかと感慨にふけっていると出てきました。八作ラーメン
\(^o^)/ドドン!
うわぁ、シンプルな見た目!トッピングはネギ、もやし、海苔、チャーシュー、たまご。そしてこの透き通ったスープ。いかにもあっさりしてそう!
うっすらと脂が浮いた黄金色のスープ。博多のトロッとしたラーメンとは全く違う。ひと口飲んでみると、あっさりしているけど深みがある。まろやかでいい香り。テールスープのような上品なスープ。うめー!
麺は中細くらいでツルツルしている。長浜のあの極細もいいけどこの麺、うまい!
もやしもシャキシャキで丁寧な仕事してますよ。
チャーシューはしっかりした歯ごたえ。昔のチャーシューって感じ。
玉子はなんだ、味玉でもなく普通のゆで卵かな、やや半熟って感じ。スープを吸ってほろほろと崩れる。素朴ー!
しばらく食べ進め、紅生姜とニンニクを少し投入。豚骨スープによく合う!
もう、ここ一軒しか無いなんて。誰か引き継いで欲しい、この味!昔ながらというが、東京は基本的に支那そばというか醤油味の中華そばなので逆に新鮮に感じました。
確かにコッテリだけが豚骨じゃない!
大分ラーメン 八作
〒193-0831 東京都八王子市並木町 14-19