【編集後記】多摩境にある謎のストーンサークル

イギリス南部にある古代遺跡「ストーンヘンジ」。研究や発掘調査により目的や存在について様々な説が唱えられているが未だ多くの謎を含んだまま解明には至っていない。そんなロマン溢れるストーンサークルがこの日本にも、いや、た、多摩境にもあるとのことで見てきましたよ!

境川に面したっ丘陵のふもとにひろがる縄文時代の遺跡でムラ、お墓、お祭りをしたと考えられる環状積石遺構(ストーンサークル)が発見されました。

約5,000年前に竪穴住居からなる大きなムラがつくられ、約3,900年前には墓地として使われました。その後、墓地の上に環状積石遺構がつくられ約2,800年前まで使われたと考えられます。

現在、史跡は埋め戻しによって保護され、環状積石遺構のレプリカが展示されています。

縄文時代後期中頃から晩期中頃(約3,900年〜2,800年前)にいたるまで連続的に構築された遺構で大小の自然礫を帯状に積上げ、長軸(東西)約9メートル、短軸(南北)約7メートルの楕円形を呈し、ほぼ長軸上に富士山を望む。また冬至には蛭ヶ岳山頂に沈む夕日を観測できる。

積石の周いには周石墓7基、土壕墓25基、組石6基がある。積石の内部からは石棒、刻線文石、大珠、玉類、土偶、耳飾、スタンプ形土製品、注口土器、埋甕など日常用具以外の特殊な遺物が多数発見されており、本地域一帯に居住する集団の宗教的な場であったと考えられる。

いやぁ、まさかこんな所にこんなものがあるとは!ストーンヘンジに比べると規模は小さいものの、共通点も数多く見受けられます。周いから遺骨が発掘されてることから、やはりここで何かしら葬式的なイベントがあったのかも。また、規則的に置かれた石からカレンダー的な役割を果たしていたのかもしれませんね。

田端環状積石遺構

〒194-0212 東京都町田市小山町 3112-2

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