刀削麺食べたことありますか？ガチの麺を削り出して、湯の中にポンポンと放り込むやつ。中華料理屋さんなら、かなりの確率で刀削麺はありますが、ちゃんと削っているところは少ないかもしれないですね。
Googleマップの評価は現時点で★4.2の超高得点だけどちょっとコメントが少ない。高評価の意見は「刀削麺は、やっぱり手作りが美味しい。モチモチして絶品です！」「なんか温かくほっこりする店でした。」「めちゃめちゃ美味しいです。」「安くて美味しい、通います！」「思い出してまた食べたくなる本格的な麻辣！」「本格的な辛味に悶えながらも、中毒性のある調味で食べるのを辞められない。」など、なかなかいいコメントがたくさんありました。
一方、低評価の意見は…最低でも★3からで悪い意見はありませんでした。
コメントを見る限り、同じ店名で店主が3回も変わっているようです。味もちゃんと分析している人がいて、初代店主が一番美味しくて、２代目がそうでもない、3代目店主が初代に及ばずとも結構美味しい、とのこと。
ほんとは「辛子堂」に行こうとしたけど、臨時休業していたので、割と近くの「とん龍」に行ってみた。時間は14:00を少し過ぎたところ。店に入ってみると「あ〜、ごめんなさい！終わっちゃったんですヨォ。」とのこと。うわーん｡(´Д` )
２件もフラれて、完全に舌が辛いモードに入っちゃってる。どうしよう。あ、刀削麺屋さんがあったな、あそこにしよう！
ということで「丹峰（たんほう）」に訪れるのは今回で2回目。店内はガラガラ。奥で座っていた女性がカタコトで「イラッシャイマセ！」と出迎えてくれた。あれ？こんな感じだっけ？
看板にデカデカと「刀削麺」と書かれている通り、推しは数種類ある「刀削麺」だ。色々あるけど、前回同様「麻辣刀削麺」にしよう。コメントでは「塩鶏白湯刀削麺」がオススメとあるが、手を出す勇気がない。
メニューの裏面にはセットメニューが。あ、「ルーロー飯」だ！これにしよう、この「ルーロー飯と刀削麺（小）」のセット1050円。
へぇ、「麻婆豆腐飯セット」も捨てがたいな。さしずめ、ここは中華といっても台湾料理の店だな。「すべて手つくりです」と書いてある。
オーダーを伝えるが、なかなか作り始めない。ご主人がいないのかな。その間に、奥さんは何かチンしたりしてる。ちなみに水はセルフ。
卓上には酢、醤油、自家製っぽいラー油。
ほどなくして、かなり上の方まで刈り上げたご主人がやってきて調理を始めた。あれ？こんな感じの店主だったかな。もうちょっとひょろっとしてメガネをかけていたように思うけど。
厨房の後ろで湯を張って、そこに向かって麺を削り出していく。把手のついたまな板のようなものに小麦粉の塊？を乗せて、L字型の包丁？のようなものでシュッシュッと表面を削っていく。
他の店ではなかなか実際に削っているところを見ることができない。刀削麺があっても麺が均一だったりすると機械で削り出してるのかな？とも思うが、ここは実演してくれるのが特徴的。
なんだかんだで、ようやく「刀削麺」が出来上がった。
ドーン！
「麻辣」というだけあってスープは真っ赤っか。トッピングはインゲンと小ねぎ、ごま、肉味噌のようなものが乗っている。辛そう！
スープはギットギトのラー油が浮いているので、担々麺のように一度よくかき混ぜる。全体が馴染んできたら一口。んー辛い、麻辣の痺れと辛さがたまらない！出汁もよく出ている。
麺はどう表現したらいいのか、幅広の平打ち麺というかなんというか。ちゃんと手で削り出しているので麺のエッジ？がギザギザしている。厚みもバラバラで手打ち感が出ている。この不規則な感じが食べていても全く飽きない。手打ちうどんと同じ原理。食感はモチモチしていて「うどん」によく似ている。
これで小なの？普通に多いんだけど。
汗をかきかき辛さと格闘していると、遅れて「ルーロー飯」がやってきた！
バン！
これもがっつり、丼からこんもりはみ出ている。へぇ？こんな感じかぁ。思ってたのと違うなぁ。もっとこう、豚の角煮がビシッとのってるやつかと思ったけど。まかないっぽい見た目だなぁ。
しかも椀がめちゃくちゃ熱い！熱すぎる！あ、これだな？さっきチンしてたやつ。ハハァン…。
んー味付けはまぁ悪くないけど、豚肉だと思ってたのは豆腐だった。これほとんど豆腐だな。甘辛く煮込んであって、八角の香りがする。んーこれはちょっと、アレだね。イメージと違うというか、新宿の「夜来香」で食べたルーロー飯には足元にも及ばない。
しかしながら、この「刀削麺」かなりイケる。実際、手で削り出してるし、またそうしないと意味がないのかもしれない。最後に底に溜まった肉味噌をすくってごちそうさまでした。
途中で奥さんらしき人がカタコトで「オイシイデスカ？」と聞いてきた。うんうんと頷きながら、試しに「好吃！」と言ってみた。ご主人も奥さんもニコニコして「好吃、好吃！」と言ってたので、おそらく通じたということでいいでしょう。
ちなみにコメントによると店主が３人変わっているので、おそらく前回は２代目で、今回が３代目の店主ということだろう。
【閉業】丹峰刀削麺
〒192-0352 東京都八王子市大塚６２３−６